反り腰とは言葉のとおり、腰が反った状態のことです。
私たち人間の正しい姿勢は、骨盤が真っすぐに立ち、背骨がゆるやかなS字カーブを描いている状態です。
これに対し反り腰は、骨盤が前に傾き、背骨が腰のあたりから反りかえってしまうのです。
反り腰の方のスタイルは、お尻が突き出る、いわゆる出っ尻や、ぽっこりお腹になっているのも特徴としてあげられます。痩せているのに、腹筋をしてもぽっこりお腹だけは、なぜか解消しないのです。
正しい姿勢をとっていても、腰の骨は負担がかかりやすいもの。立っているときは体重と同じくらいの重さの負荷がかかりますが、最も負荷がかかる姿勢は椅子に座った状態。これは、体の重心が前に出るためです。デスクワークの人が腰痛に悩まされやすいのは、長時間座った姿勢で、腰に大きな負荷をかけ続けてしまうからというのがわかります。
反り腰の人は、こうした負荷がかかる姿勢をとるときに、本来姿勢を支えるための背面の筋肉がうまく働かない状態にあります。腰の筋肉と、背骨同士をつなげている筋肉だけで体を支えようと、踏ん張ってしまうのです。これが、慢性的な腰痛の原因にもなります。
ではなぜ反り腰になってしまうのでしょうか?もともと私たちの体は、前側に重みがかたよっており、しっかり体を支える筋肉が働いていなければ、腰に負担がかかりやすい構造になっています。
男性よりも女性のほうが反り腰になりやすいことも、筋肉が弱いからだと考えられています。
反り腰になりやすい原因として、いくつか挙げられますので、意識することで反り腰を改善できるようにしていきましょう。
①壁にピッタリ沿って立つ
②つま先を正面に向け、両足はそろえる
③あごを引き、後頭部、お尻、かかとを壁につける
④体の余分な力を抜く
⑤腰から少し上のスペースに、手のひらを入れてみる
ドローインとは、お腹を凹ませたり膨らませたりする動きで、インナーマッスルを鍛える体幹トレーニングのことです。
なお、インナーマッスルとは、内臓のまわりにある腹横筋や内腹斜筋などを指し、ドローインではこれらの筋肉のうち、腹横筋に適度な負荷をかけることで、お腹を引き締める効果が期待できます。
【やり方】
・仰向けになり、ひざを90度曲げる
・大きく息を吸い、お腹を膨らませる
・お腹を膨らませきったら、ゆっくりと息を吐いて凹ます
・何回か繰り返しましょう!